看護師として小児在宅医療の担い手となるには

小児在宅医療の分野において訪問看護が本格化されたのは、法改正により在宅医療が療養の給付として位置づけられ、訪問看護ステーションから子どもへの訪問ができるようになった1994年頃です。
そのため、医療分野においては、比較的新しい業界ということになります。
実際に訪問看護ステーションを利用している子ども達の年齢は3歳未満が半数を占めているのが現状です。
6歳児まで含むとほぼ10割に近い状態になります。
在宅ケアを受けている重症児の多くは、出生時点で発症しています。
その後に続く子どもたちの生活を考えると、介護的ケアよりも、子どもの成長をどう支えていけるのか、重症心身障害児など子育てが難しい子どもの育児をどのように支援していくのかが訪問看護師の重要な役割とされています。

小児在宅医療を受けている子どもたちの病因は、神経筋疾患が最も多く、次いで慢性呼吸器疾患です。
つまり、常時目を離すことができない、いわば24時間ケアを強いられる人工呼吸管理を必要とする医療依存度の高い子どもが対象になります。
そのため、患者の兄弟や両親など、家族全体の生活中で支援していくことが求められています。
小児在宅医療では、高度な医療的ケアが必要になるため、それに対応できる医師や看護師の不足とともに小児在宅医療を取り扱う事業所がまだまだ少ないのが課題です。
加えて、小児終末期ケアの難しさがあり、両親の長期にわたる心労や我が子を失う両親の葛藤にも対面することも含め、小児在宅看護の技と専門性を高める努力が求められています。