医療の発達により、小児在宅医療のニーズはとても高まっています。
日本の医療技術がとても高いことから、新生児集中治療室にて早産、難病などの子どもの命を救える確率が高くなっているのです。
実際、日本は新生児の死亡率が世界で最も低いというデータがあります。
子どもの命を救えるのは素晴らしいことですが、その反面、病気や障害のある赤ちゃんが数多くいるのが特徴的です。
そのような子どもは、在宅で医療ケアを受けながら生きていく必要があります。
つまり、病気や障害を抱えた子どもたちが安心して家族と一緒に暮らせるようにサポートするのが、小児在宅医療というわけです。
小児在宅医療で働く看護師の主な仕事は、痰の吸引、人工呼吸器や経管栄養などの医療処置です。
また、子どもは成長するにつれて必要な医療的ケアが変化していくのが特徴的です。
体の成長に合わせて、経口摂取から経腸栄養へと切り替えて変えなければいけない場合も多いです。
そのため、看護師は子どもの体の変化を常にチェックしながら適切な医療ケアを行うことが求められます。
さらに、家族にとっては小さい子どもをずっと休むことなく看病しなければならず、常に緊張した状態が続いているわけです。
夜間でも痰の吸引や経管栄養などが必要になるケースが多く、極度の睡眠不足に陥っている家族も少なくありません。
したがって、家族の健康にも配慮して、安心して子どもの看護が続けられるようにサポートすることも重要な仕事です。